管理について

組織や団体には管理者と呼ばれる人がいます。私はこの呼び方はある意味危険性を孕んでいると感じています。

管理者が一般的に管理するものといえば、やはり人・もの・金だと思います。ここでの注意点は、ものとお金は管理できると思いますが、人はそもそも管理なんて出来ないということです。

管理をネットで調べると「よい状態であるように気を配り、必要な手段を(組織的に)使ってとりさばくこと」などとあります。

管理の意味は幅広く、例えば育成するであれば良いことと思います。育成といっても人それぞれスタイルがあり、かなり奥いものですが。

やってはいけないのは自分の価値観や仕事観を押し付けることです。自分のそれらを相手に伝えるのは良いことと思います。しかし、一歩間違えると、相手にも自分の価値観や仕事観を持つことを期待してしまいます。

そもそも、価値観や仕事観は個々それぞれで100人いれば100様です。その上で役職や立場が違ってくれば、重なる部分は当然減っていきます。

例えば管理者とスタッフ、経営者と管理者などです。経営者の仕事に対する想いとスタッフの想いは、共通するものはあるとは思いますが、少なくとも温度差はかなりあるように思います。

こういうところから、そもそも人は管理できないと感じますし、私の中ではむしろ管理という言葉自体が不適切だと感じます。

エリック・バーンの名言「過去と他人は変えられない」というのは、真理だと思います。

しかし、人間は他人を変えたがり、そこにエネルギーを使います。そして、自分の思ったように変えられないと、ものすごくストレスを感じます。仕事や人間関係で人が悩むのはこういうところではないでしょうか。

他人の行動は一時的には変えさせることはできるかもしれませんが、本質的なものは変えることは不可能だと思います。

つまるところ、人は他人から何か言われようと、自分が変わろうと意思を持たない限り変わらないと思います。

翻って、人を管理する=私の中では自分の思うように他人を変えようとする、というイメージを持っているために言葉が不適切だと感じる訳です。これは単なる私の言葉のイメージというか考え方であって、バイアスがかかっているとも思います・・・笑。

こう感じるのは、過去の経験でしょうか。育成という建前で「あの人(部下)のこういうところをこう変えたい。」という考え方で接しているのが多いのではないかと感じます。自分もそのような考え方があったのは事実です。(組織の目的にそぐわない行動などは除きます)

作家の山口周さんが、仕事においては「相手を変えようとするのではなく、どうやったらこの人と私の関係が一番生産的になるかを考えるべき。」と仰っていました。

合理的な考え方と思いますが、正解の一つだと感じます。

 

今回の結論は・・・?と言われると特にありません笑。

昨今、個性を尊重することが大切と言われていますが、それに近いのかな?

 

最後までお読みいただきありがとうございました(._.)

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