言葉について~シニフィアンとシニフィエ~

シニフィアンとシニフィエについて

聞いたことがない言葉だと思いますが、シニフィアンとシニフィエについて面白いと思ったので書きます。

シニフィアンとシニフィエはフランス語で、スイスの言語学者ソシュールという人が考えた概念です。言葉の勉強をしようと思った時に、言語学というものがあったので本を読んでみた時に書いてありました。言語学自体は難しいのであまり分かりませんでしたが…。

で、シニフィアンとシニフィエの意味ですが、例えば「山(やま)」という文字、もしくは山(やま)という発音を聞いた時、頭の中に山のイメージや、山の意味や内容(概念)が思い浮かぶと思います。

この時の、文字や音声のことがシニフィアン、イメージされるのものや概念がシニフィエです。ざっくりいうとこんな感じです。

だからなに!?って感じですが、この概念を知った時に思ったのは、文字や音声は共通理解しやすいものですが、イメージされるものや概念は個々それぞれで違うということです。

人は音声と言葉を使用してコミュニケーションしますが、同じものを指している言葉や音声でも、お互いの頭の中に浮かんでいるものはバラバラだということになります。

これって面白いことですが、場面によっては困ることもあると思いました。

何かを伝えたり、説明する時によく「イメージがつきにくいかもしれませんが」と言います。困るというのはこれに似たようなことで、同じ文字や音声を使ったり、聞いたりしているのに、お互いの頭の中に浮かんでいるイメージがバラバラのまま(時にはまったく違う場合もあります)話が進んでいく事が起こるということです。

とても重要な話をしているのに、これが起きたらそれぞれの理解が異なってしまいます。

山でも、人によっては生まれ育った環境などによって、二枚の写真くらいイメージが異なる可能性もあります笑

で、なにが言いたいかですが、人と会話(特に大事な話)するときは相手がどのように捉えているのか、頭の中に浮かんでいるものがどんな感じなのかを、確認した方がよいということです。

当たり前のことかもしれませんが、これはとても大切なことです。

どうやって確認するのかですが、人は言葉を使って考えるので「分かりましたか?」と聞くだけでなく、相手に言語化してもらうのが一般的です。

自分がよく分からない言葉を聞いたり、相手と認識がずれてるなと感じたら、相手に確認した方がよいということにもなります。誤解を招く原因にもなります。

普段は、文脈などをよみながら行っていることだとは思いますが、意識してみるのも大事です。

 

言葉は当たり前のように使っていますが、少し勉強してみるとすごく奥が深いです。人間は使う言葉で世界を作っているとも言えますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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