中庸という考え方
中庸について
中庸(ちゅうよう)という言葉を聞いたことはありますか?あまり聞き慣れない言葉かもしれません。
ふと中庸は大事だと思ったので書きます。
中庸とは
中庸とは、「何事もほどほどがよい」という意味です。儒教での教えでもありますし、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが説いた言葉だと言われています。
例えば、勇気について考えます。勇気があるのはよいことですが、行き過ぎると向こう見ずになってしまいます。反対に勇気がなければ、臆病者です。
つまり、過不足なくほどほどに備わっているのが丁度よいということです。
論語の中では、「中庸は調和が取れている。偏らず中立的である。」という人間における「徳」とも言われています。
なかなか難しい中庸
ほどほどというのは大事です。何事もやり過ぎるのはよくないですし、全くやらないのもよくないです。
しかし、ほどほどは人によって匙加減が違います。同じことをやるにも、一日1時間がほどほどという人もいますし、3時間というのがほどほどという人もいるかも知れません。
自分にとってこれは「やり過ぎだな」と思ったらセーブするのが重要なことだと感じます。
勇気の他には優しさも、ほどほどがよいと思います。優しすぎるのは甘やかすことになりますし、足りなければ意地悪・冷酷になってしまいます。
また、中立というのも非常に大事なことです。物事をフラットに見る・偏った考え方をなくすのは、人の意見を素直に聞いたり、物事の本質をみることにも必要です。
しかし、人には誰でも先入観や偏見が備わっていますし、その時の感情で見方が変わってきます。特に感情というのは厄介で、振り回されると不合理、不条理な選択をしてしまうことがあります。これが人間らしいといえば人間らしいのかもしれませんが、いっときの感情で非常に損をすることがあります。
中庸を行うために必要なこと
中庸を行うために必要なことは色々あります。偏見をなくそうとか、人の意見は素直に聞こうなどと意識することです。
しかし、これだけでは難しいと感じます。
おすすめは、いろいろなものの見方や考え方を知ることです。色々な人と関わるのもよいですが、てっとり早いのは読書です。
本には書いた人の考え方や世界観が出ています。色々な本を読むことで色々な考え方を知ることができます。自分とは全く違う考え方や、次元の違いを感じる本もあります。「こんな考え方もあるんだ!」と思わず発見に嬉しくなることもあります。
近年活字離れがよく言われていますが、読書はおすすめです。
本には人生に必要なことがすべて書いてあります!
読書について書いた記事もありますので、よければ読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。