情報から何を生み出せるか?

情報は取り扱い次第で有用性が全く変化する

現代社会は情報社会で、情報過多です。情報洪水などとも比喩されています。

一人一人がインターネットにつながって、だれでも情報を発信できる時代になっていますので、情報過多は当たり前に起こります。

今回はそのように溢れている情報をいかに取り扱うのかについて考えてみます。

情報は取り扱い次第

情報の取扱いに関して、入力➝加工➝出力というシステムで考えてみます。

人間は入ってきた情報から、なんらかの出力を行います。出力とは、話す・書く・行動するなどです。例えば、本を読んで、その内容を人に話す、感想文を書くことです。

要するに、入ってきた情報を自分で加工して、出力を行っています。

料理で言えば食材が入力、調理が加工、出来上がった料理が出力となります。

同じ食材でも、人によって出来上がる料理は全くことなります。また、同じ料理を作っても味付けは人それぞれになります。

情報の取扱いも、まったく同じです。同じ情報でもそこから生み出される出力は人によって違います。

情報は取り扱い次第で、まったく異なったものになるということです。

人と同じか、人と違うか

情報は取り扱い次第でまったく異なった出力になることは述べました。

しかし、人と同じ出力が求められる場合と、違った出力が求められる場合があることに注意が必要です。

人と同じ出力を求められるものは、テストが代表例です。テストには回答があり、回答と同じ出力を出すことが求められます。

では、仕事はどうでしょうか?

仕事の内容にもよりますが、人と同じ出力しか出せない場合、その価値は下がります。一般的には、新入社員や経験が浅い人は、最初は人と同じことができることが求められます。

しかし、そのような仕事は誰でもできる仕事であり、価値は出せません。出力が異なるからこそ、仕事ができる、できないの差が生まれます。

出力の差をどのように生み出すのか

出力の差を生み出すのは、2つの方法しかありません。

一つめは、人と同じものを入力しない。2つめは加工の仕方です。

仕事における入力に関して、代表する媒体はやはり本になります。どのような本を読んでいるかで出力は全く変わってきます。

ここで注意が必要なのは、インターネットに書いてあるものは、基本的には単なる断片的な情報であって、知識ではありません。

本は、体系化されており知識や知恵を得ることが可能です。

本に書いてあることをそのまま出力するだけでも、本を読んでいない人よりは優れた出力が出せますが、これには限界があります。

本に書いてあることは、他の人も知っていることです。人と差をつける(差別化する)ことは難しくなります。入力で差をつけようと思うなら、その仕事と直接関係のない本を読んでみる方法があります。

例えば、専門書ではなく、教養書を読むなどの方法があります。

教養力は、仕事の土台となる能力が養えます。(倫理観・洞察力・コミュニケーション力・思考力など)

専門的知識に加えて、教養力もあればライバルに圧倒的な差をつけることが可能です。

出力の差をつけるもう一つは、加工の仕方です。

入力するものよりも、加工の仕方のほうがより重要です。

なぜなら、人と同じものを入力しても、出力が変わってくるからです。同じ食材でも、ものすごく美味しい料理をつくれるひととそうでない人がいるのと同じことです。

さて、この加工に関してですが、この能力を鍛えるには結構努力が必要で、意識しないとなかなか上達しません。

例えば本に書いてあることを鵜呑みにして、自分で考えない読み方では、情報を加工する力はまったく上がりません。

書いてあることに対して、自分なりの考え方(示唆を得たり、洞察する)を持ったり、時には批判したりすることが必要です。

情報を加工する力をあげる方法

ここで、情報を加工する力をあげるおすすめの読書方法を三つあげます。

①分からない言葉は調べる。

②内容を鵜呑みにせず、読んで考えたことは書く。

③学んだことをノートなどにまとめたり、人に話す。

まず①ですが、言葉を正しく理解していないと、書いてある内容は当然正しく捉えることはできません。分からない箇所を読み飛ばすことも出来ますが、全体の理解が低下してしまいます。まずは、正しく入力を行うことが必要です。これによって、語彙力や読解力も鍛えることができます。

②ただ読むだけでなく、読んで考えたことを書きます。頭の中で考えるのではなく、書くことがポイントです。読んで考えたことは、まさに加工のプロセスそのものです。このプロセスを書くことで、整理して視覚化することはとても重要です。

③読書が一段落したら、振り返って学んだことをノートなどに書きます。これをやるかやらないかで、読書に費やした時間の意義が変わります。Blogにまとめるという方法でもOKです。ちなみに私はこのためにBlogを書いています。時間は有限で、貴重なものですので、有意義に使うためにも③はおすすめです。

まとめ

情報の取り扱い方を、入力➝加工➝出力というシステムで考えてみました。人と違った発想をしたい、仕事で成果を上げたい、思考力を上げたいなどと考えている人は、是非試してみて下さい!

 

最後までお読みいただきありがございました。

 

 

 

 

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