有効な読書法~読書は戦略的に行う~
読書は戦略的に
今回は戦略的な読書について書きます。
今回のお話ですが、前提として読書の目的が仕事力を上げる・知的戦闘力をつける・思考力を上げるなどを目的している場合の話になります。
読書は入力(インプット)➝入力した情報の加工(プロセッシング)➝出力(アウトプット)という流れで行われます。この考え方を元に、戦略的な読書について考えていきます。
戦略的な読書のコツ①
戦略的な読書を行うためのコツ①ですが、「問を定める」ということです。
要するに自分が本を読む目的をしっかりと設定することになります。
例えば、最近の私の場合は「どうすれば組織はうまくいくのか?」「経営に欠かせない本質的なものはなにか?」「よいコンサルテーションとはなにか?」「人間とはどのようなものか?」などの問を自分で設定しています。
このように問を設定することで、何を読めばよいのか、どんなジャンルを読めばよいのかが定まってきます。
上述するものであれば、ジャンルは幅広くなりますが、経営学・組織論・組織行動論・社会科学・心理学・哲学・教養などが必要になりますので、そのような本を読んでいます。
このように、自分で問を設定し、その問いに対する示唆や洞察を得られるジャンルを読むのがコツの1つ目です。
要するにこれは何をインプットすべきなのかに当たります。
戦略的な読書のコツ②
コツの2つ目は、読んだ内容から(インプット)自分なりの考え方・示唆や洞察を得ることです。
これはインプット➝プロセッシング➝アウトプットの流れの中のプロセッシングに当たります。
本を読むという行為は、基本的にはインプットになります。書いてあることをそのままインプットすることには学びがありますが、それだけでは人と差別化する知的な武器は出来ません。
本に書いてあることは、同じ本を読んだ人が皆知っていることです。つまり、オリジナリティーはなく、差別化できる知識ではありません。その時点で価値は落ちてしまいます。
本を読んで考える。そして、そこから得たものを自分にストックすることが非常に重要です。これには書いてあることを抽象化し、自分なりに本質を見極めることが必要になります。
つまり、入力した情報を自分なりに加工するということです。
しかし、これを行うにはそのジャンルのベースとなる知識、同じジャンルの本を何冊も読んでいることが必要になります。
新しいことについて知りたい場合は、まずは入門書から入り、最低5冊程度はそのジャンルに関して書いてある本を読むことが必要です。複数冊読むことで、基本的知識が身につきますし、共通して書いてあることは本質である可能性が高いです。
また、ストックするに当たっては、ノートやアプリケーションなどに書いておき、引き出せるようにしておくことをおすすめします。
戦略的な読書のコツ③
コツの3つ目ですが、これが最も重要になります。
それは、本を読んで得たことを実際にやってみる(行動する)ことです。
本を読みいくら重要な気付きや、示唆・洞察が得られても、実際に行動してみなければ現実世界は何も変化しません。
本に書いてあったことを試してみるということです。
しかし、ここで重要なのは行動は思考から生まれるということです。本を読んだことで思考が磨かれ、これによって行動が変わるのが理想的です。
つまり、思考が変化することでアウトプットが変化するということになります。
このためには、アウトプットを生み出すためのインプット。もしくはインプットからアウトプットを生み出す過程(プロセッシング)が重要になります。
インプットは、ざっくり言えば何をどのように読むのかですし、プロセッシングは、読んだものをどう解釈し加工するのかです。
まとめ
今回は読書を入力(インプット)➝入力した情報の加工(プロセッシング)➝出力(アウトプット)という流れで認識し、戦略的な読書について考えてみました。
やみくもに、なんとなく読むという読書もありですが、このような読み方は娯楽が目的であればよいと思います。
冒頭に述べた、読書の目的が仕事力を上げる・知的戦闘力をつける・思考力を上げるなどである場合は、戦略的な読書が必要です。
最後までお読みありがとうございました。