看護でも注目されている社会人基礎力

看護でも注目されている社会人基礎力について

今回は社会人基礎力について触れる機会がありましたので、これについてお伝えします。

社会人基礎力とは

社会人基礎力とは「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」と経済産業省が2006年に定義し、そのために必要な3つの能力と、12の能力要素が提唱されています。

画像:経済産業省HPフリー素材より

人材育成などにおいて注目される社会人基礎力

社会の目まぐるしい変化に伴って、人材育成でも様々な課題が出てきています。指示待ちで主体的に仕事が出来ない、コミュニケーションが苦手、マニュアルに従ってばかりで自分で考えないなどです。

これらは、社会の変化が原因となっていると言われています。具体的にはインターネットの普及やほとんどの人がSNSを使用しており、人と直接触れ合う機会が減っていることが大きな原因と考えられます。勝手に情報が入ってくる、誰にも合わずに買い物が出来る、人に聞かなくても情報を得ることができるというのは、現代社会特有です。

社会人基礎力は「人と人が触れ合うことで育まれる能力」ということが前提になっていますが、上記のように人間関係が希薄化すれば、社会人基礎力は育たないということになります。

以上より、現代では意識的に社会人基礎力を育んでいくことが必要ではないかというものが骨子になっているようです。

社会人基礎力はOSのようなもの

学力や専門的知識だけでは、仕事はうまく出来ません。

それらをうまく使いこなす土台となるような能力が必要で、これが社会人基礎力です。

例えば、専門的知識に長けていても人とうまく関わったり、協同することが出来なければ仕事はうまくいきません。学力も同じです。

学力や専門的知識がアプリケーションだとすると、社会人基礎力はOSです。アプリケーションがうまく機能するためにはOSが必要になります。

社会人基礎力はどうすれば備わる?

社会人基礎力が備われば、仕事はうまくいくと思いますが、問題はどうやったら社会人基礎力を育むことができるのかです。

例えば能力要素の1つである主体性だけとってみても、この能力を育成するのは大変です。個人の性格や育った環境、受けてきた教育などが大きく影響します。

これらの中で、変えやすいのは教育です。実際に3つの能力を育むために、義務教育の段階からディベートなどが取り入れられています。

教育の方法を変えれば社会人基礎力を育むことはできます。

看護会でも注目されている

看護会においても、社会人基礎力が注目されているようです。看護職は専門職ですが、学力や専門的スキルだけでは、仕事はうまくいきません。

多様な人とうまく関わったり、チームで協同したり、課題を考えて、計画・実行することなどが必要です。これらには社会人基礎力が必要です。

個人的には、医療が高度・細分化して看護に求められる役割が増えているので、考え抜く力が重要だと感じます。

またストレスが多い職業なので、ストレスコントロール力も大事だと感じます。

社会人基礎力は、経済産業省や厚生労働省のHPに情報があります。社会人基礎力をチェックするシートなどもあるようなので、興味がある方は検索してみて下さい。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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