看護師に必要なロジカルシンキング(論理的思考)
看護師に必要なロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、日本語では論理的思考と呼ばれ、仕事をする上で必須の考え方です。
的確に行動したい時、相手に分かりやすく伝えたい時、文書を書く時、説得力を持った説明がしたい時など、ロジカルシンキングが必要になります。また、看護の実践的なスキルであるフィジカルアセスメントや臨床推論などを正しく行ううえでもロジカルシンキングは欠かせません。
普段意識はしていませんが、だれでもロジカルシンキングを行っています。
ロジカルシンキングとはなにか
ロジカルシンキングとはなにか。
分かりやすく言えば「ものごとをしっかりとした筋道を立てて考える」ことです。もっと平たくいえば、まともなことを言っているかになります。
ロジカルシンキングの代表例に、雲➝雨➝傘というものがあります。これはよくロジカルシンキングの本などに書かれていますが「雨雲があるから雨が降るかもしれない、だから傘を持っていこう」という思考のことです。この思考は筋が通っており論理的です。この考え方で傘を持っていくことに対して、それはおかしいという人は、雨に濡れることが好きな人くらいでしょうか笑。一方で「今日は雲一つない晴天なので雨が降るかもしれない、傘を持っていこう」は話の筋が通っておらず、非論理的です。
患者の顔色が不良で冷汗があり、頻脈で低血圧であり、ショック状態であるは論理的ですが、患者のSpO2が低いのでショック状態であるは非論理的です。
ロジカルシンキングになっているかをチェックする方法
ロジカルシンキングになっているか?つまり、論理が成り立っているかをチェックする方法があります。
その方法は、WHY?(なぜ?)をチェックします。
自分の考えていることの理由のなぜ?を考えます。理由が正しいと思われる場合はロジカルシンキングになっています。しかし、理由が曖昧であったり説得力がない場合はロジカルシンキングになっていない可能性があります。
先程の雲➝雨➝傘で考えてみます。
右から、傘を持っていくのはなぜ?➝雨が降るかもしれないから
雨が降るかもしれないのはなぜ?➝雨雲があるから。というようにWHY?をチェックして整合性があればロジカルシンキングになっています。
自分が何か結論(~が必要。~となるかもしれない。~した方がよいなど)を持った時は、必ずその理由があります。そしてその理由は事実に基づいています。この流れに指示が通っているのがロジカルシンキングで、チェックする方法がなぜを考えるになります。
色々とある〇〇シンキングや〇〇思考
ロジカルシンキングの他にも、〇〇シンキングと呼ばれるものはあります。
クリティカルシンキング(批判的に考える)・デザインシンキング(デザインを行う際の思考過程を、問題解決などに当てはめる思考プロセス)・水平思考・アナロジー思考・メタ思考などがあります。
それぞれ、考えるうえでのテクニックのようなもので、武器となります。
例えば、あえて疑ってみる場合は、クリティカル・シンキングを、俯瞰して考える時はメタ思考をといった感じです。
ロジカルシンキングを学ぶには
ロジカルシンキングを学ぶには、ロジカルシンキングについて書かれたビジネス書などの本を読むのが手っ取り早いです。
仕事をするうえで基本的な能力とされているので、関連する本は多数出ています。
しかし、あまりロジカルシンキングにこだわると、理屈っぽい感じになってしまうので、注意が必要かもしれません。興味がある人は勉強してみてください。
他の思考法についても、今後このBlogで紹介予定ですので、是非また覗いてみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました。