転職を考えている看護師さんに知って欲しいこと
看護師が転職を考えた時に知っておきたいこと
今回は転職を考えている看護師さんに是非知っておいて欲しいことを書きます。
看護職は大変な仕事で、だれでも一度は辞めたい、転職したいなどと考えるものです。またどこの医療施設でも慢性的な人員不足で悩んでいるのが現状であり、就職口の選択肢も多いです。
転職を考えるにあたり、一番重要なのは転職したい理由です。他にやりたい看護がある、看護職以外の仕事に就きたいなどの理由であれば、チャレンジしてみてもよいのではないでしょうか。人間関係のストレスで転職するのを目にしますが、人間関係が理由の転職は注意が必要です。(ハラスメントが日常の組織は例外です)
転職すると確かに周りにいる人は変わりますが、どんな人がいるのかを決めることはできません。自分と合わない人や、否定的な人は残念ですがどこに行ってもいるものです。そして、人間関係は実は自分次第で変えることができるからです。苦手な人とうまく関われない人は、職場を変わってもまた同じ問題で悩むことになります。よって、転職してもこの問題は根本的に解決しないことになります。
人間関係が苦手な人は、人間関係について勉強することをお勧めします。どうしても特定の苦手な人が同じ部署にいる場合は、転職しなくとも上司に相談したり、事情を話し部署異動すれば問題は解決します。
理想の職場はありますか?と聞かれることがありますが、自分にとって全てが理想の職場はありません。なぜなら、職場は誰か一人の為の職場ではなく、皆の為の職場だからです。妥協しなければならないことも出てくるのが普通です。
転職のメリットとデメリット
メリット
- 新しいことに挑戦できる
- スキルアップ、新たなキャリア形成のチャンス
- 新しい出会いがある
- 風土風習が変わる
- 心機一転してリスタートをきれる
- 給与や福利厚生、労働環境などが変わる(良くなるものもある) など
デメリット
- どんな人がいるかは未知数
- 一から仕事を覚える必要がある(そこのやり方やルールなどを覚える・またそれに従う)
- 人間関係を一から築いていく必要がある
- 最初は信頼してもらえない
- 経験者は一般的にポジションが下がる
- 実力があっても最初は自分の思うように実践はできない など
以上のように、メリットとデメリットがあります。単純に給与が良いからという理由で転職する看護師さんもいますが、よく考えた上で転職先を選ぶことが重要です。
転職前にやった方がよいこと・出来ること
- 自分にとって仕事をするうえで「これだけはゆずれないもの」や「重きを置くもの」をはっきりさせる
- 自分が好きなもの、楽しいものは何かを考える
- 将来像や理想像を描き、それに向かったステップとなるような転職先を探す
- HPなどで理念や教育体制、どんなことに力を入れているのかなどを確認する
- 見学に行って雰囲気や様子を知る
- 知り合いがいるなら聞いてみる
- 同僚や先輩、キャリアの専門家などに相談してみる
などがあります。
特に今現在だけにフォーカスするのではなく、長期目線で自分のキャリア形成を考えることはとても大切です。キャリアについて考える時は、まず自己理解(自分について知る)に取り組むことが重要だと言われています。
仕事に何を求めるのか、重きを置くのかは人それぞれです。他人の勧めやアドバイスを聞くことは大切ですが、自分自身の想いや価値観に従うことが最も大切です。また、転職しなくても今の職場で出来ることや、挑戦できることがあるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。