事実と判断の違いとは

­事実と判断

事実と判断はよく耳にしますが、その違いは?

 

事実とは、誰が見ても否定出来ないことです。

一方で判断とは、事実を基に個人のこれまでの経験や先入観などを加えたものです。


ここで、クイズをします。

次の文章は、ある人が初めて東京に行った時に気付いた事です。

この6つの中で事実はいくつあるでしょうか?

・東京は大雨が降っている。

・電車は常に混雑している。

・地方出身の人が大勢歩いている。

・スーツを着たサラリーマンが多い。

・電車のダイヤがとても多い。

・東京駅は迷いやすい。

 

答え:0

事実は1つもありません。すべてある人の主観に基づいた判断が書かれています。

「東京は大雨が降っている。」の事実は、東京は雨が降っている。又は、東京は時間〇〇㎜の降水量だ。

「電車は常に混雑している。」の事実は、山手線の乗車率は150%だ。

「スーツを着たサラリーマンが多い。」の事実は、すれ違った10人の中の8人はスーツを着ていた。

などとなります。


事実と判断の違いは分かったと思いますが、この事を考えてみると、人は同じ事実を見てもそれぞれ判断が異なることが分かります。

例えば、「スーツを着たサラリーマが多い。」というものがありましたが、細かいことを言えばスーツを着ている人は皆サラリーマンでかどうか分からないですし、多いという判断も人それぞれの感覚で異なります。

 

意外と事実だけをみるという事は難しいのかもしれません。

 

人は、事実を個々それぞれのフィルターを通してみているとよく例えられます。フィルターとなるのは先程も書きましたが、過去の経験や先入観などです。

世の中に色々な考え方をする人がいるのは、皆フィルターを通して事実を見ているので、当然の結果とも言えます。


何が言いたいのかというと、

事実は判断次第で歪められることがある。

同じ事実を見ていても、人それぞれで判断が異なる場合がある。

この事は、当たり前といえばそれまでですが、何かを決断したり意思決定する上で知っておくと便利です。

自分の考えや、人の話もそうですが、どこまでが事実で、どこまでが判断なのかを知れば、物事を冷静にみることが出来ます。

判断は事実ではないからです。

また、一部の事実だけがクローズアップされて、判断(解釈)され、多くの人に伝わっていることもありますので注意が必要です。(マスメディアではよくあることです。)

観察する力とは、事実だけをみる力。事実と判断を見分ける力とも言えます。

 

観察力がつくと、今よりも正しく周りをみることが出来るようになれるかもしれません。

 

最後までお読みいただきありがとうございます☆

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