情報リテラシー~新型コロナウイルス関連情報~

溢れる情報

新興感染症(新型コロナウイルス感染症)に関連する情報が毎日のように流通しています。

簡単に誰でも情報の発信・受信ができる現代ですが、溢れる情報の解釈には注意が必要です。


情報が人間に与える影響は非常に大きく、意思決定や行動につながります。

よって、情報の解釈や活用方法を誤ると不利益につながる可能性があります。

情報の解釈や、それを活用する能力を情報リテラシーと呼び、IT社会において特に近年では重要だと言われています。

昨今の新型コロナウイルス感染症においては、まさに情報リテラシーが問われます。

デマや信頼性が低い情報も発信されているようです。

肝心なのは、自分自身が情報を見極める能力を身につける事です。


一般的に、情報の信頼性は

一次情報>二次情報

第三者>当事者

定量的>定性的

論理的>感情的

と言われています。

二次情報は、いわゆる又聞きの状態で情報が歪んだり、過大叉は過小に解釈されたりする可能性があります。

ハプニング等が起こった時の当事者は冷静な判断が出来ない場合があります。

また、研究等においての当事者は、自分の主張・結論の正当性を高めたい故に、偏った考え方や表現がなされる事があります。

この事はバイアスがかかる等と表現されます。

数値で示す定量的な情報は、印象・感覚・感性などによって表現される定性的な情報よりも、説得力を持つと言われています。

少し改善した印象よりも、20%改善したという情報の方が、より分かりやすいです。

感情的な情報は言わずもがな説得力を持ちません。なぜなら、論理に欠けるからです。

また、自分の都合の良いように、理由を述べた情報は、論理的ではなく一般的には、理屈っぽいと呼ばれます。


他に注意したいのは、統計情報です。

定量的かつ、グラフ等は視覚的にも分かりやすくて説得力を持ちますが、結果として示された数値がどのよに導き出されたのかで大きく信頼性が変わります。

例えば、新型コロナウイルス感染症の感染者のデータです。

新型コロナウイルス感染症に罹患した全ての患者が医療機関などを受信して、検査を受けている訳ではありません。

また、風邪症候群のように、軽症で自然に寛解した人が何人いるかも分かりません。

診断にどのような検査が行われて、検査自体の感度・特異度(その検査が、正しく判定できる確率)も100%ではありません。

感染者数を報告していない例もあるかもしれません。

そもそも、感染者数が把握できていない場合の致死率は、母数(感染者数)が変わる訳なので、当然データの変動が起こってしまいます。

これらの事を知っている場合と、知らない場合では、同じ情報でも解釈が異なります。

要はなんでも情報を鵜呑みにするのは、危険ということが言いたい訳です。

視点を高く持ち、様々な情報は、全て新型コロナウイルスの一側面という解釈が良いのではないでしょうか。

 

新型コロナウイルス お役立ちサイト情報はこちら

 

最後までお読みいただきありがとうございました☆

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