色々な事に使える問題解決法

問題解決法

ビジネス書に書いてある問題解決法ですが、仕事以外にも十分使うことができます。

仕事や人生は日々様々な問題に直面し、それらを解決しているといっても過言ではありません。


問題解決法とは、問題をどのように解決すればよいのか、その知識を体系化したものです。

その方法として、whyやwhere、howを考えることがよく書いてあります。

これらは、なぜなぜ分析やどこどこ分析などと呼ばれています。

問題解決法が用いられるのは、問題が複雑な場合です。

誰が見ても明らかに問題の本質とその解決策が明確な場合は、問題解決法は使う必要がありません。


問題解決法について話をする前に、少し考えてみます。

例えば、同僚が辛そうな顔をして「痛い!」と言っています。

この問題=痛みを和らげるためにはまずどうしたら良いでしょうか?

1 動かないように勧める

2 転んだのか聞いてみる

3 どこが痛いのか聞いてみる

4 心配して声をかける

どうでしょうか?

1 2 3とも解決できる可能性はあるかもしれません。

しかし、根本的な問題解決を目指すのであれば3が適切と言えます。

ちなみに1はどうやってのhow 2は何故のwhy 3は問題の所在はどこのwhereです。

4は大切な事ですが、残念ながら問題解決には結びつきません。

1はどこが痛いのかによって解決出来ない場合があります。

動かせば痛い整形的な痛みの場合は和らぐでしょうが、例えば腸の蠕動痛や、偏頭痛の場合はあまり効果はありません。

2は痛くなった原因を探っています。しかし、直接問題解決にはなりません。

3はそもそもどこが痛いのかを聞くことで、問題の本質を知ることができます。これによって痛みの場所に応じた解決策を見いだす事ができる可能性があります。

よって、この場合の問題解決しようと考えれば3のwhereが適切です。

では、もともと頭痛持ちの人が「いつもの偏頭痛が起きて頭が痛い」と言っています。病院には受診しており、痛み止も処方されています。

この場合は、1のhow=処方されている痛み止を飲むように勧めるで良さそうです。

なぜなら、whyとwhereはすでに明確になっているからです。

この場合のwhyは偏頭痛が持病だから。

whereは頭が痛い(いつもと同じ痛み)になります。

要するに何を言いたいのかというと、安易にhowを考えるのは問題解決には繋がらない可能性があると言うことです。

例えば調子が悪いと訴える人に、howだけで対応すると、

横になるように勧める

痛み止を飲むように勧める

吐き気止めを飲むように勧める

早退するように勧める

これらを全て行えば問題解決できる可能性はありますが、かなり非効率です。

どのように調子が悪いのかをまず聞かないと、有効な解決策を見出だせません。

つまり、問題の本質はどこにあるのかを見極める事が、問題解決にはとても重要だということです。


人材不足という問題があるとします。

この場合のとっさに思い付くhowは、新しく人を雇うです。

しかし、これでは根本的な問題解決になっていない可能性があります。

この場合も、whyやwhereを考える事がとても重要です。

Whyやwhereを考えると、何故この問題が起きるのか、問題の所在はどこにあるのかを考える事ができます。

そもそも離職率が同業他社よりも高いのか?新規採用者が少ないのか?人間関係に問題があるために離職するのか?マンパワーに対する業務量が適切ではないのか?業務量はさほどないのに生産性が低いのか?

これらを考えることで、根本的な問題解決が出来る可能性があります。

短絡的なhowを実行すると、非効率になったり問題解決には繋がらない可能性があります。

商品Aの売上が悪い。この場合の短絡的なhowは値下げするです。

売上が落ちている事をwhyやwhereで分析する必要があります。

他社の同じ商品より値段が高ければ、コストダウンして値下げを行えば有効な解決策となる可能性があります。

しかし、そもそもその商品のニーズが低い、流行ではない、ターゲットが明確になっていないなどのマーケティングの問題があった場合、値下げは有効な解決策とはならない可能性があります。

問題解決法とは、whereやwhyで問題の本質を見極めてから、how=どう対策するかを決めて、実行すべきと書かれています。


問題解決法は看護への転用も可能です。

例えば、時間当たりの尿量が医師の指示量よりも少ない。

尿量低下時の医師の指示は、点滴500mlを2時間で点滴するとなっています。

この場合の、短絡的なhowは尿量のみに視点を当てて点滴500mlを実施するです。

実際に点滴をしました。しかし、尿量は一向にに増えません。

それどころか、次はSpO2が低下してきました。

SpO2が低下したため、今度は指示に従って酸素投与を始めました。

問題解決するどころか、状態は更に悪化しています。

勘の良い人は気付いたと思いますが、実はこの患者は心不全の状態だったのです。

肺うっ血を伴う心不全の患者への水分投与は禁忌と言えます。

この場合も問題=尿量低下に対するwhyやwhereを考える事が非常に重要です。

これらを看護では一般的にフィジカルアセスメントと呼んでいます。

何故尿量が少ないのか?

脱水?カテーテルの閉塞や屈曲?エアーロック?腎不全?持続点滴の漏れや外れ?心不全(心不全の既往)?血圧低下?低蛋白血症?高炎症状態?輸液量の過多?過小?

何故?そしてどこに問題があるのかを、仮説思考を巡らせる事がフィジカルアセスメントです。

患者に変化が起こった場合は、短絡的なhowを行わず、why=何故?や、where=どこに問題があるのか?を考える事が非常に重要です。

これこそが、フィジカルアセスメントの基本だと考えます。

患者が眠れないと訴えるので、睡眠薬を医師の指示で飲んでもらう。これも、間違った行為ではありませんが、短絡的なhowになりかねません。

昼寝していないか?日中の活動量は?何か不安はないか?リハビリの進行具合は?もともとの生活リズムや睡眠パターンは?

これらを考えて対策することで、薬剤投与なしで、睡眠が確保出来るかもしれません。

短絡的なhowなら、看護師免許を持っていない人間でも出来てしまいます。

何事も「思考力」が大事です。

看護への転用に限らず、問題解決法は様々な事に使えそうです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました☆

 

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