ナイチンゲールの知られていない姿
ナイチンゲールは優れた統計学者だった
看護師の象徴として世界で最も有名なのは、やはりフローレンス・ナイチンゲールです。
クリミア戦争の時に、怪我をした兵士の看護を行った人です。
ナイチンゲールといえば看護師として暖かい心、奉仕の精神というようなイメージが、強いと思いますが、一般的に知られていない事があります。
画像はwikipediaより引用
ナイチンゲールの、知られていない一面とは優れた統計学者だったという事です。
何の統計をとっていたかというと、怪我をした兵士の死亡率(ある集団の患者数のうち、死亡した者の割合)です。
例えば、ナイチンゲールは怪我をした兵士の手当を行う環境の改善を行いました。
ベッドやシーツを清潔にしたり、建物の掃除、空気の循環などです。
それらの環境の改善と、兵士の回復力との相関関係を統計で評価分析していたのです。
療養環境を清潔にすれば、兵士の感染率(感染=傷などからウイルスや細菌等が侵入して炎症を起こす事)などが低下して、命が救われることを数値で示しました。
ナイチンゲールは暖かい心だけではなく、冷静な頭脳を持ち合わせた、正にエキスパートな看護師だったのです。
何事もそうですが、行った事に対する評価分析をすることがとても大切です。
やったことだけに満足しては精度を上げることは困難です。
このようなナイチンゲールの功績は医療・看護の発展に大きな功績をもたらしたといわれています。
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