outputブーム
output
ここ最近、outputという言葉をよく聞きます。outputに関する書籍も多く出版されています。
私もoutputに関する書籍を多く読みましたし、outputの効果も経験しています。
outputについて書いてみます。
outputはinputの対義語です。
inputの入力に対してoutputは出力です。
出力を具体的にいうと、話す、書く、説明する。行動することもoutputとなります。
一方inputとは、見る、聞く、読むなどです。
inputは受動的なものに対して、outputは能動的なものとなります。
inputもoutputも生活する上では、両方必要不可欠です。
学びを得たり、記憶に残したりするには、inputだけでは不十分といわれています。
outputをしなければ、学びを得たり、記憶に残すことが激減するといっても過言ではありません。
outputがブームになっているのはこのためです。
例えば、人の話を聞いただけの場合、どれくらいの間記憶に留めておけるのか。
これには過去の研究から、人間は話を聞いた一時間後には40%、一日経つと70%忘れる事が分かっています。
忘れるのは正常な事ですし、忘れること自体も生きていく上では必要な事です。
ちなみに、忘れられない事で病気になることもあります。
人の話や講義などは、話されることの100%が重要な事ではありません。
人の話は、主張したいことや結論(木でいえば幹)を理解してもらうために、その根拠や例え話などの枝葉となる部分も話します。
主張したいこと、理解してもらいたいのは幹となる部分であり、それがその話の重要な部分となります。
何かの説明を聞くときも、ポイントとなる部分があるはずです。
要するに、人の話を100%覚える必要はなく(100%覚えるのは不可能ですが)重要な幹の部分だけを記憶できればよいのです。
しかし、その重要な幹の部分だけてもinputだけでは長期間記憶に残す事はかなり難しいのです。
例えば、3ヶ月前に読んだ本の要点を説明できるでしょうか?
おそらく、普通に読んだだけでは、要点どころか本に書いてあった内容も曖昧にしか覚えていないと思います。
本から学びを得たり、記憶に残すためには、outputが必要となります。
本の内容を人に話す。
要点をノートにまとめる。
レポートや感想を書く。
などのoutputをする事で、記憶に残すことができます。
覚えたいことはメモをとるということは、outputの代表です。
説明したりレポートを書くのは、内容を理解して整理する事が必要です。
このプロセスは特に記憶に残す為に重要となります。
最近読んだ書籍には、本と議論しながら読む事で読書の効果が倍増すると書かれていました。
本に書いてある内容を鵜呑みにして、「ふーん、なるほどー」と受動的に読むのではなく、この本にはこう書いてあるけど本当だろうか?なぜこう書いてあるのか?私はそうではなくこう考えるなどと、議論しながら読むのです。
この読み方はinputだけでなく、outputしています。
読書を最大限に活かすには、書いてある事を実行する事です。
ただ知識を得るだけでは、満足はできるかもしれませんが、現実世界は何も変わりません。
大量の本を読んでも、その知識を使わないのは、知識メタボと表現している本もありました。
実行する事でしか、現実世界を変えることは出来ません。
実行する事もoutputです。
inputだけで終わるのは、非常にもったいないです。
高額なセミナーを聞いたり、沢山読書しても、outputしない限りそれらを活かすことは出来ません。
この事を知って以来、極力outputする事を心がけています。
世の中outputの本が出ているのも納得です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました☆