簡単に理解できる酸塩基平衡~看護師のブログ~

酸塩基平衡の要点まとめ(短文)

  • 血液のpHは水素イオン(H⁺)の量で決まる
     H⁺が多いと酸性、少ないとアルカリ性になる。

  • 酸=H⁺を放つもの/塩基=H⁺を受け取るもの
     酸が増えるとpHは下がり、塩基が増えるとpHは上がる。

  • 血液のpHは「重炭酸緩衝系」で調整されている
     二酸化炭素と重炭酸がバランスを保つ。

  • 重炭酸緩衝系の反応式が重要
     CO₂ + H₂O ⇔ H₂CO₃ ⇔ H⁺ + HCO₃⁻

  • 二酸化炭素(CO₂)は肺で調整/重炭酸(HCO₃⁻)は腎臓で調整

  • pHの異常は「呼吸性」と「代謝性」に分かれる
     CO₂の異常=呼吸性/HCO₃⁻や酸の異常=代謝性

  • 呼吸性アシドーシス=CO₂がたまる状態(呼吸障害など)

  • 代謝性アシドーシス=酸がたまるor重炭酸が減る状態(腎不全・糖尿病性ケトアシドーシスなど)

  • 血液ガスでは pH/PaCO₂/HCO₃⁻ を見て酸塩基平衡を判断する