効果的な説明方法は?
理由とイメージが大切
先日講義をさせていただきました。
その中で人に何かを効果的に説明するのには、コツがあることを実感しました。
何かを説明するとき、方法は人それぞれです。
方法を考える時、前提として相手は誰なのかを考えます。
どんな立場なのか?知識や経験値はどうか?などです。
これは基本的な事ですが、とても大切な事です。
相手とコンテクストが高い場合は、少ないコミュニケーションで意志疎通が可能となります。
この場合は、お互いの経験や知識から共通理解しているものが多いからです。
言わなくても分かってくれる、少ない言葉でも分かってくれる、察する事ができるのはコンテクストが高い場合です。
難しいのは、相手に共通する知識や経験値が少ない場合=コンテクストが低い場合です。
人に何かを説明する必要がある場合は、ほとんどがコンテクストが低い場合です。
同じ言葉を聞いても、それぞれの解釈やイメージするものが全く異なる場合があるからです。
この場合、まず必要なのは論理(ロジック)です。
何を伝えるにも、理由が明確で筋道が通っていない話は理解してもらえません。
理由が明確ではない場合、聞いている人は「その話は本当?」と思います。
要するに、AはBである。その理由は○○と○○と○○だからです。の意味がしっかり繋がっている事が必要です。
理由が少ない場合も、理解してもらえないことがあります。
聞いている人は「理由はそれだけ?」と思います。
しかし、理由が一つでも誰が考えてもそれが正しい場合、数は必要ない事もあります。
人の話を聞いて、いまいちよく分からない時、ロジックが不足している事が原因だと「本当?」「それだけ?」と感じます。
もちろん、ロジックの不足だけではありません。話が飛躍している場合も理解できません。
「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉があります。一見関係ないような事柄も繋がっているという例えです。
これは、風が吹けば砂が飛ぶ➡️砂が目に入った人が失明する➡️失明した人は三味線を弾く(三味線は本来失明した人が弾く楽器らしい)➡️三味線には猫の皮を使うので猫が減る➡️天敵の猫が減るとねずみが増える➡️ねずみが増えると桶をかじる➡️桶の需要が高まり桶屋が儲かる。
というものです。
しかし、この繋がりを知らない人が「風が吹けば桶屋が儲かる」と聞いても普通は理解できません。
風が吹く➡️桶屋が儲かるの繋がりが分からない(話が飛躍している)
しかし、話の飛躍は気を付ければ防ぐことは容易です。
大切なのはロジックの部分で、本当?をなくすための話の筋道と、それだけ?をなくすための理由の数が必要となります。
ロジックはしっかりしている。
でもいまいち理解してもらえない。
実はこれも起こります。
聞いている人は「うんうん、理由は分かった。でも、だから・・・何?」となるからです。
これを防ぐ為には、更に相手にイメージをもってもらう事が必要です。
コンテクストが低い場合は特に、イメージ出来ないと理解に繋がらないからです。
イメージさせるには、画像や動画をみてもらう。例え話をする。体験談や具体的な事例などを話して想像してもらうというやり方があります。
効果的な伝え方は、ロジック(理由)を分かってもらう➡️イメージしてもらう。
この方法が効果的です。
実際にこれをやってみると、聞いている人の反応はぐっと良くなります!
何かを説明するときに参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆