集中力を維持するのが困難な理由

集中力

物事に集中できない。

集中力が途切れる。

人間の永遠のテーマです。

集中力に関して色々と書かれた書籍がありますが、そもそも集中力という能力はどういった要素で成り立っているのかが書かれた本を読みました。


その本には、集中力という能力はそもそも存在しない。

集中力の発揮は、理性と本能の戦いであると書かれていました。

理性は人間が進化をする過程で備わったものです。

お腹が空いたから食べたい→本能

食べると太るから我慢しよう→理性

 

本能と理性のどちらが強いのか?

間違いなく、本能です。

なぜなら、本能は人間が生き残るために備わっているものだからです。

食べるのは、体にエネルギーを蓄えること=生き残るために行うものです。

節制(ダイエットなど)するのは、これに反する行動なので、長続きしません。

集中力の維持も、これに似ています。

例えば、難易な問題を解決するために集中力を維持しようと思っても(むしろ集中が必要です)長く続きません。

これは、本能が難易なことを嫌うようにできているからです。

難易なことを行うには、エネルギーが必要ですが、本能は基本的に生き残るためにエネルギーセーブしようとします。

また、生き残るためにそなわっている本能ですが、古代と現代はまったく社会環境が異なります。

豊富な食料。現代の先進国において餓死は基本ありえません。それどころか、むしろエネルギーを蓄えて生き残ることと逆の行動=ダイエットがブームです。

近代社会では、人間の本能が環境の激変に対応できず、機能不全を起こしているという学者もいると書かれていました。


IT化によって豊富な情報、楽しいゲームや娯楽など、人間の本能を刺激するものが溢れています。

何かに集中しても、これらの刺激によって簡単に集中力は奪い去られてしまします。

勉強に集中するつもりが、SNSの通知アラームが鳴って気が取られ、気づいたらSNSのページを見ていた。

これは集中力が奪われている一例です。

これは、人間の脳が情報の並列処理を得意としているからです。

勉強しているときに、電話が鳴った。物音がする。美味しそうな匂いがする。

並列処理が得意だからこそ、勉強以外の他の情報が気になり、注意が取られるのです。並列処理ができなかったら、勉強以外の情報に気付くこともできません。


集中力を維持するには、人間の脳の仕組みや本能について知る必要があります。

むしろ理性でコントロールするには限界があり、うまく本能を使うことが集中力を維持するコツとも言えます。

例えば目標管理はそのためにあります。

大きな目標の中にいくつもの小目標を立て、それらを達成していくことで、達成感を感じてやる気を起こすことが可能になります。

達成感=報酬を与えることで脳内ホルモンが分泌されて、やる気を引き起こすことができます。


ほかにも、いくつか集中力を維持する方法が書いてありました。

ダイエットをうまく行うにも、理性のみを使うのではなく、本能や体の仕組みを理解して、それらをうまく使うことが必要です。

集中力に関連するキーワードとして、脳内ホルモン・注意力・本能と理性・脳のしくみなどを挙げました。

集中力には様々なものが関わっており、集中力を容易に上げることは困難です。

 

集中力アップは根性論などの精神面だけではなく、戦略的に行うことが必要です。

 

最後までお読みいただきありがとうございます☆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です