簡単に理解できるインスリンの働き

インスリンって何をするホルモンですか?

そんなの、血糖を下げるホルモンでしょ!

確かにその通りです(^^)/

誰でもそう思うし、間違ってないですよね

じゃあ、なんでインスリンが出ると血糖が下がるの?

「・・・・・」

なかなか答えらえない人が多いです

今回はインスリンの働きについて少し詳しくみてみます

インスリンはどこから出る?

インスリンはどこから分泌されるのか?

これも皆さんご存知だと思います

膵臓のランゲルハンス島ですよね

ランゲルハンス島のβという細胞の集まりから出ます

この名前は発見したドイツの病理学者からついたらしいです↓

知らんかったです…

食事をした栄養素が消化・吸収されて血糖値が上がるとインスリンが分泌されます

インスリンが血糖値を下げる機序

では、インスリンはどのように働いて血糖値をさげるのか?

インスリンは、血液中の糖を細胞に運ぶことで、血糖値を下げます

糖が消えるのではなく、細胞に移動することで血液中の糖が減ります

細胞に運ばれた糖は、ミトコンドリアの中で化学反応を起こします

この過程で、生きていく上で必要になるATP(アデノシン三リン酸)が生み出されます

これをクエン酸回路といいます

血糖がさがる機序はこうなっています

実はもう一つ、インスリンには重要な働きがあるのです

意外と知らないインスリンの働き

食べ過ぎると、脂肪がついて太ります

誰でも知っていますよね(笑)

実はこの脂肪を体につける犯人の一人がインスリンなのです

インスリンは糖を細胞に運びますが、脂肪も肝臓に運びます

言い換えれば脂肪をエネルギーとして使わせない働きをしています

この働きは、人間が飢餓(食い物がなくエネルギーを摂れない)の時に備えるように

体の仕組みとして備わっているのです。近代社会では、飢餓に襲われることはまれです

肝臓や皮下、内臓に蓄えられた脂肪は、血液中の糖がなくなった時にエネルギーとして

使うために蓄えられるのです

脂肪はなかなか燃焼しない(痩せない)のはこのためです

実はインスリンは太るホルモンなのです

最近はダイエットでもこのことがしばしば話題になります

糖尿病を放置するとガリガリにやせる

糖尿病を放置すると、ガリガリにやせます

糖尿病は、インスリンがほとんど出ない(Ⅰ型)と出ているが効かない(Ⅱ型)があります

言い換えれば、インスリンが正常に働かない病気です

インスリンの働きは血液中の糖を細胞に運ぶ、脂肪を肝臓に運ぶことです

インスリンが働かない糖尿病は、血液中の糖を細胞に運ばないために糖が余って血糖値が上がります

糖が運ばれない細胞は何をエネルギーにするのか?→脂肪です

糖尿病を放置したり急激に悪化して血糖値が上がった時にガリガリに痩せるのは

体が糖でなく、脂肪をエネルギーとしてどんどん使うためです

 

インスリンの働きは?上級者の解答は↓

インスリンは脂肪を使えなくするホルモンです


「分かりやすかった」「他にも知りたい」と思ってくださった方は、「重症患者を看るための看護師ノート」に他の項目も色々載せていますので、是非ご覧ください。

できる看護師になるPOINT10選

ただいまメール会員募集しております(登録料無料です)↓

今だと無料で「できる看護師になる10のポイント」ダウンロード可能です☆