白衣を着ない男性看護師~ナースマンのブログ~

看護師だけど白衣を着ない人。

そう言ってまず思い浮かぶのは看護学校の先生か、看護師免許は持っているけど働いていない主婦でしょうか。今時は白衣でなくスクラブでしょってのはなしで笑

看護師=病院などの医療施設で働くというイメージが一般的だと思います。看護師で、ましてや男性看護師で白衣を着ないことを選んだ人はごくごく少数だと思います。

私は22年間、病院で働いてきましたが、起業を決心して白衣を着ないことを決めました。

 

私は、認定看護師という資格も取得しています。認定看護師は医療現場での活躍を期待されていると思います。白衣を着ないということとは、今まで築いてきたものをある意味捨てることです。

相当な決心が必要でしたが、今はやっと自分のやりたいことが出来るようになったという気持ちでほっとしています。看護師で起業する人は増えていますが、少なくとも私の周りにはほとんどいないのが現状です。

これまで何を考えて働いてきたのか、色々と思い浮かびます。

そんなことを考えていたら、学生・新人看護師の時代を思い出しました。

今日はそのことを少し書いてみます。


看護師になろうと思ったそもそものきっかけは、母親の勧めでした。母親は看護師として働いていました。当時の私は高校生で、将来やりたい事もよく分からず、友達と遊んでばかりの毎日でした。人の役に立つ仕事をしたいという気持ちは持っていました。

「これからは、男の人も看護師になる時代だからやってみたら?」と母にいわれ、「分かった」と一言返事をした覚えがあります。

当時の私は、将来の仕事について、あまり考えたことがなかったと思います。そのような時代背景があったと思いますし、親が敷いてくれたレールの上を進んでいきました。友達とも職業についてあまり話をした記憶がありません。〇〇君はどこどこの大学を受験する位にしか思っていませんでした。

あの当時は、将来〇〇になりたいと明確に思っている人は少数だったのではないかと思います。

人にはそれぞれ必ず適職があると思います。それぞれに違った能力や、才能があるからです。もし適職を見極めることができれば、皆楽しく仕事ができるのではないかと思います。高校や大学生はまだまだ色々な可能性を秘めている時期であり、適職を見極めるのはかなり困難だと思いますが‥‥。

私は自分の子供には可能な限り、自分がやってみたい職業についてほしいと思っています。今は情報が得られやすい時代でもありますし、私が敷いたレールに乗せるのではなく、自分自身で選択して欲しいと考えています。


看護学科を受験して、無事に合格。試験の時には余裕がなくあまり気付きませんでしたが、会場には男の人が全然見当たりませんでした。

入学が決定して、初日の説明会。同学年の学生は80名程度でしたが、なんと男性は私を合わせて3名だけ。少ないのは分かっていましたが、正直想定外でした。男性がこれほど少ない事にびっくりしていましたが、その二人とはすぐに仲良くなり、週末はよくドライブなどをして出かける親友となりました。

学生生活は楽しかったです。周りは女性ばかりでしたが、高校時代より女性とコミュニケーションをとることや、女性ばかりの輪の中に入ることに何も抵抗は感じませんでした。

そしてなにより、後輩に少しづつですが男性が増えていき、自然とかたまって仲良くなっていきました。先輩にも一名でしたが男性がみえました。

当時の私の県には4年生の看護学科をもつ学校がない時代でした。3年間が終わって無事に卒業。成績は遊んでばかりだったので、お世辞にもよくはありませんでした。

そして総合病院に就職。その病院には精神科があったため、男性看護師は5、6名ほどみえました。私の所属部署には、一名ですが年の差が10以上離れた男性看護師さんがみえました。

新人時代が始まりました。

学校で習った事とは全く違った想定外のことばかりが起こる毎日。何度も辞めようと思いましたが、周りの人や家族の支えでなんとか乗り越えました。今思うと本当に色々な事を経験して、色々な事を学びました。

珍しい男性看護師ということで、困難もありましたが、TVに出演してインタビューを受けたり、当時はまだ珍しかったヘリコプター搬送に行ったりもできました。

お年寄り、特におばあちゃんからは人気者で、先輩看護師さんからも色々とよくしていただけました。

いま思い出すと色々大変でしたが、この経験が今に活きていると感じます。

 

思い出したのでいろいろ書いてみました。

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