「教養」への注目
久々のブログです。
世見は相変わらずCOVID-19の話題でつきません。
自粛でストレスを抱え、経済への深刻な影響で職を失う人が出てしまったり、医療従事者などの関係者は、毎日疲れながらも必死でこの感染症と闘っています。
第二波・第三波もいつ襲ってくるのかも分からない状況です。
一刻も早い終息を願います。
今日は最近注目が集まっている「教養」について書きます。
最近、本屋に行くと「教養」に関する本が増えていることに気づきます。
依然から、本屋には教養書というジャンル分けがあって、そこにはよく池上彰さんの本などが置いてありました。TVでもお馴染みの、世界の歴史や人物紹介、時事などに関する本です。
最近は、ビジネス書の欄にも「教養」というタイトルがついた本が増えていることが目に付きます。
教養を身につけるには、歴史・音楽・哲学・美術・自然科学などについて学ぶとよいらしいです。
哲学や自然科学を除き、歴史・音楽・美術は小学校~高校で授業を受けています。教養を身につけるためのこれら学び方ですが、私は勘違いをしていました。
例えば、歴史について。歴史というと「1192年に鎌倉幕府が設立された。」などの年号とイベントを組み合わせて、単に覚えるというイメージがあります。
実際にこれは、私が勉強したことです。
いまになって、中学校で歴史を勉強した目的を考えてみると、それはテストで良い点を取るためでした。
歴史を学ぶというよりは、年号やイベントを暗記するという感じです。これでは教養は身につきません。
「教養」の意味をgoogleで調べてみると、「学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる、心の豊かさ。」とあります。
歴史を例にすると暗記するだけでは、心は豊かさには繋がりません。
私が読んだ書籍に、歴史の学び方の一つとして「過去の人間から学ぶ」と書かれていました。出来事の背景から、人間ドラマや社会、政治のあり方などを洞察することです。
私の地元に縁が深い織田信長についていえば、なぜ織田信長は部下に裏切られて殺されてしまったのか?本能寺の変が起こった、その背景や人間ドラマより人間について学ぶということです。
写真 岐阜城
世界で言えば、ドイツのヒトラーやソ連のスターリンの政権が続かなかった理由は何故か?を考えることなどです。この二人に共通することは、いわゆる独裁者です。独裁はうまくいかないことを過去の歴史が示しています。これを経営に転用すれば、昨今言われている風通しがよい職場や、ボトムアップの大切さに繋がります。
日本は、「権力格差(立場の上の人には逆らえない)」が大きい国というデータがあります。これがハラスメント問題となり表在化したり、イノベーションを生めない組織の原因とされ、官僚的な組織のあり方が見直されています。
つまり、独裁的な経営手法がうまくいかないことは、過去の歴史が証明しているといえます。
今世界で起きていることや、これから世界で起きることはそのほとんどが過去に起きていることです。歴史を学ぶことで、同じことが起きた時に、それに対して自分はどう振る舞えばよいのか、どのような態度・姿勢をとればよいのかを教えてくれます。
心を豊かにするというのは、なかなか出来ることではありませんが、教養を学ぶことがそれにつながるのは確かに感じます。
最後までお読みいただきありがとうございます☆