最近もの忘れが気になる人へ
病的なもの忘れと普通のもの忘れの違い
3日前の夕ご飯に何を食べたか覚えていますか?
すぐに思い出せる人と、考えれば思い出せる人と、思い出せない人がいると思います。思い出せない人のもの忘れは病的なのか?というと、まだ分かりません。
何かヒントがあれば思い出せる場合は、病的なもの忘れではありません。例えば「外食した」、「魚料理だった」、「中華料理だった」というような感じで答えられる場合です。
もの忘れが最近多い、という場合に心配するのは認知症じゃないかということだと思います。
認知症に起こる病的なもの忘れとは、出来事の一部ではなく出来事自体を忘れてしまうようなもの忘れです。
例えば、食べた物の内容ではなく、ご飯を食べたこと自体を忘れてしまいます。他の例では、何か人と約束をします。病的なもの忘れは、約束した日時などを忘れるのではなく、約束したこと自体を忘れてしまいます。
このような病的なもの忘れが起こる理由は、認知症では記憶を司る脳の海馬という部位が萎縮してしまうからです。
そして、病的なもの忘れのもう一つの特徴は、もの忘れをしたことに対する自覚がないことです。
病的なもの忘れのレベルではなく、最近明らかにもの忘れがひどくなった場合は認知症の初期の可能性があります。家族からみていて、明らかにもの忘れが多い場合は心配な場合は医師の診察を受けましょう。
一方もの忘れには、もう一つ注意することがあります。それは、脳が疲れている時に、もの忘れを起こすということです。
例えば、電車に物を置き忘れるとか、大事な約束を忘れてすっぽかすなど、普段なら起こさないようなもの忘れをしてしまう場合です。
このようなもの忘れは、時としてうつ病などの前段階の可能性がありますので注意が必要です。なぜなら、脳が疲れているのはストレスが蓄積している可能性が高いからです。
ひょっとしたら無理をして働き過ぎている場合がありますので、このような場合は「脳の警告信号」ととらえて休息することが必要です。
特に睡眠が不足していると、このようなことが起こりやすくなります。睡眠時間を削っている場合は、しっかりと休息したほうが集中力が回復して時間を何倍も有効に活用することができます。
最後までお読みいただきありがとうございました☆