瞬間的思考ってなに?

人によってストレスの原因が違うのはなぜ?

同じ事が起こっても、ストレスに感じる人と、そうでない人がいるのはなぜなのか?

その理由に瞬間的思考というものがあります。


瞬間的思考とは、何か出来事があったときに瞬時に浮かぶ考えです。

例えば財布が職場で無くなってしまった時。

ある人は、財布を盗まれたと思うかもしれません。またある人は自分がどこかに置き忘れたと思うかもしれません。

このように、何か出来事が起こった時に無意識に浮かぶ思考、そこから生まれる感情・行動は人によって様々です。

これには、過去の体験や生まれ育った環境が大きく影響しているといわれています。

財布を盗まれたと思う人は、過去に物を盗まれたことがあったり、親しい人などが財布を盗まれたなど、物が無くなった時に盗まれたと考えてしまうような経験している可能性があります。

財布を盗まれたと思う人は、そこから怒りの感情や不安の感情などが起こります。その感情は、大変だ!財布を盗まれた!と周囲に騒ぐような行動などに結びつきます。

一方、財布を置き忘れたと思う人は、盗まれたと思う人とは別の感情や行動をとります。

しかし、よく考えてみると財布が無いのは事実ですが、なぜ財布がないのかは分かりません。


メールの返信がない時。

ある人は相手に無視されていると思うかもしれませんし、ある人は気付いていないと思うかもれません。また、ある人は忙しいから返信する時間がないと思うかもしれません。

この場合も真実は分かりませんが、それぞれの瞬間的思考で感情や行動が変わります。

気付いていないと思う人は、どうやったら気付いてくれるかを考え、電話する行動をとるかもしれません。忙しいから返信する時間がないと思う人は、何もアクションを起こさないかもしれません。

気を付けなければならないのは、この瞬間的思考は自分のストレスとなったり、相手に不快な思いをさせてしまうかもしれないことです。

メールを、無視されているなどと思うネガティブ思考の人は、ストレスが溜まりますし、相手に対して怒りの感情を覚えるかもしれません。

この瞬間的思考は、思考の癖と呼ばれています。

思考の癖は、個々それぞれあります。ネガティブ思考の人はストレスが溜まります。

自分がどのような思考の癖を持っているのかを知っておくことは、非常に大切です。

特にネガティブ思考の人は、冷静になって「真実は分からない」と考え直すことが大切です。

真実が分からないのに、落ち込むのは絶対に損をしています。

自分の思考の癖を知るには、その日に起こった出来事とその時の感情を書いてみるとよくわかります。

自転車がパンクした ⇨ きっと誰かのいたずらだと思って腹が立った。

上司に叱られた ⇨ あの上司は自分の事が嫌いに違いない。

渋滞にあった ⇨ 運が悪いと思ってあきらめた。明日は別のルートから帰ろうと思った。

同僚に仕事のアドバイスをもらった ⇨ 助けてくれて本当に助かる。でもちょっとだけ悔しい。

このように書いてみると、自分はこんな時には、こんな感情を持つ(思考の癖)ということに気付くことができます。

自分はどちらかというとポジティブに考える、もしくはネガティブに考えがちなど、実際に書いて整理をすることで少しずつ分かってきます。

興味がある人は試してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました☆