ストレスが溜まっている看護師さん必見

看護職はなぜストレスが多いのか?

精神的にきつい仕事の上位にランキングすることが多い看護師。

よく、インターネットなどで精神的にきつい職業ランキングや、短命な職業の上位ランクインをする看護師ですが、一体なぜなのか?

職業のストレスというと、NIOSH職業性ストレスモデルがあります。

これは、アメリカで研究された職業のストレス要因です。職場のストレス要因と個人的要因、仕事以外の要因が重なって急性ストレス反応を引き起こし、更には疾病(病気)に至るというものです。

重要なのは勧奨要因で、周囲からのサポートによってストレスを軽減することができます。

看護師の仕事をこのモデルに当てはめてみると、いくつかの要因があることが分かります。不規則な勤務・人手不足・責任が重い・仕事量の予測がつかない・医師などの指示に従うことが多く自己裁量権が少ない・看護職同士以外にも他職種と関わることが多く人間関係が複雑で大変など。

どのような仕事もストレスはつきもので大変ですが、夜勤があることや、人の命に関わる仕事というのはかなり特徴的な職業です。

また、看護職は肉体労働や頭脳労働に加えて、感情労働を必要とします。感情労働はアメリカの社会学者アーリー・ホックシールドが提唱したもので「仕事上の必要に応じて自分の感情をコントロールしなければ務まらない仕事」と定義されています。

例えば何かショックな出来事があっても、その感情を抑制して、笑顔を作って対応することが必要です。

人間は誰でも感情のコントロールには多くのストレスを感じます。感情をうまくコントロールするには訓練が必要ですが、一朝一夕ではできません。

このように、数え切れないくらいのストレス要因があることが分かります。


看護師や介護士などの対人支援職は、患者に対してのストレスにはとても敏感ですが、自分自身へのストレスに対するケアが不足していることを強く感じます。

ストレス要因は多いですが、これらをなくすことは不可能です。ストレスは必ず溜まるものと考えて、その対処や解消について自らが知ってケアしたり、組織として取り組むことが不可欠です。

離職や、人材が定着しないことによる看護職の人員不足や、教育の問題はストレスへのケアを行うことで減らすことができるのではないでしょうか。

人員の補充や、辞めたい人を引き留めることは単なる対症療法にすぎません。やりがいを追い求めても、特に対人支援職は疲れてしまいます。

まずは、自分自身に合ったストレスへのケアを実践しましょう。

 

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