「書くこと」の力
考えたくない事を考えないようする方法〜書く~
仕事のストレスを解消する方法は様々なものが言われています。食べる・運動する・趣味を楽しむ・寝るなどなど。
しかし、忙しい人は仕事が終わってから外食したり、趣味をしたり、運動時間を作るのもなかなか難しいのが現状です。
仕事の事を忘れよう、考えるのをやめようと思っても、なかなかできないものです。
仕事で嫌な事があったときはなおさら仕事のことを考えてしまうものです。最も簡単でストレスを解消する方法は睡眠ですが、眠ろうと思っても、仕事の事を考えてしまってなかなか眠れない。眠れないから疲れが取れないまま出勤して、疲労が溜まっていくという負のサイクルに陥りがちです。
仕事の事を忘れようと思ってお酒をたくさん飲む人もいますが、お酒を飲むと寝付きはよいものの、熟睡できずに総合的に睡眠の質がかなり落ちてしまいます。
また、お酒が好きな人だと特に酒代もバカになりません。
人間は考えるのをやめようと意識するほど、余計に考えてしまいます。
仕事の事を考えたくない時に行う良い方法があります。
それは、考えないようにするのではなく、感情を吐き出して整理するという方法です。
感情を吐き出すには相手がいると思いますが、一人でもできる方法があります。それは出来事と感情を書くことです。
例えば、今日上司に叱られたとします。そのことをどうしても考えてしまうには、なにか理由があるからです。自分の中で気持ちの整理がついていれば考えなくてもすみます。
書いてみると、かなりスッキリします。
例:出来事→今日上司に仕事のミスを指摘された→自分はこんなことも忘れてしまったのかと、自分自身に腹が立って情けないと思った。
書いてみると、「ミスをしたから」という出来事に対して、自分自身が情けない・自分自身に腹が立つといった感情を持っている事に気づくことが出来ます。
「仕事でミスしてしまった…」とずっと凹んでいるよりも、書くことによって自分自身がなぜ落ち込んでいるのかを整理して、感情を知ることができます。
頭の中で考えているだけでは、自分自身の感情について知ることはなかなかできません。書くことによって、知ることが出来ます。
自分自身の感情を知るだけでも、けっこうスッキリするものです。
そして、ここから更に一歩進むことができると成長につながります。
出来事→今日上司に仕事のミスを指摘された→自分はこんなことも忘れてしまったのかと、自分自身に腹が立って情けないと思った→ミスしてしまったのは仕方がない。ミスをした原因は、油断していたからだ。自分はこれくらいなら簡単にできると思って仕事をしていたことが原因だ。ミスをしない人間など絶対にいない。記憶に残すにはメモをとることが基本だ。今後はメモをしっかりとって間違えないように仕事の工夫しよう。メモのとり方について、確かベストセラーの本があったはずなので買ってみよう。
やってみるとよく分かりますが、書くことにはすごく力があります。しかし一つ注意点があります。
それは、ネガティブなことばかり書かない事です。
例:出来事→今日上司に仕事のミスを指摘された→自分はこんなことも出来ないのかと凹む。この先本当に大丈夫だろうか。仕事を辞めたほうがいいのではないか。
このように書いてしまうと、ミスをしたことについて振り返ったり、自分の成長につながりません。
例:出来事→今日上司に仕事の悩みがあったので話しかけたが、あまり相手にしてくれなかった。→頼りにしている上司に話が聞いてもらえなかったので、悲しい。なにか嫌われるようなことでもしたのだろうか。→そういえば上司は、最近新しいプロジェクトのことでとても忙しそうだ。上司も同じ人間だし自分に余裕がないのかもしれない。何か私が力になれることがないか明日聞いてみよう。
書くなんて面倒くさいと思う人もいるかも知れませんが、眠れずにずっと考え込んでいる時間よりも、はるかに短い時間ですんでしまいます。
この他にも、集中したい時に頭に浮かんでくることを一回書いてしまうと、スッキリして浮かぶことがなくなります。「今日の午後2時に〇〇さんに返事をする。」「今日のお昼ごはんは、〇〇店のパスタ。」などです。
是非試してください✎
最後までお読みいただきありがとうございます☆
是非試してみてください。